理由
2011-09-29
なぜこの講義にいるのか?なぜ僕が一人でこの講義を受けていることを知っているのか?
僕は彼女に聞いてみた。
すると彼女から意外な答えが返ってきた。
「私、この講義いつも受けてましたよ?」
そんなはずがない。初めて君と会った日から僕は君のことをいつも探していたのに。
なんてことをバカ正直に言えるはずがないので、僕は不思議そうな顔をしていた。
すると彼女が何かに気付いたように「あ!」と声をあげて、
「私いつもはこの講義、遅れて後ろのドアからこっそりはいって来てるんです。
この講義出欠取らないし、私朝が弱くて(笑)そして、一番後ろの席に座るんです。
だから○○さんは私のこと見たこと無かったのかもしれません。」
そう言って微笑んでいた。
なるほど、と思いながらこの子ちゃっかりしているなぁと考えていたら
またひとつ疑問が浮かんできた。
いつも遅れてきているのなら、なぜ今日は講義の開始時からいたんだろう?
僕は彼女に聞いてみた。
すると彼女は一瞬戸惑ったような顔をして下を向いた。
そして慌てて少し大きな声で「ほら!そろそろテストが近いじゃないですか!だからちょっと不安になって
頑張って起きてきました。」
と言ってきました。
すると教授が彼女の声に気付いてこちらをぎろりと3秒ほど睨んで、また板書をし始めました。
僕と彼女は一瞬凍りつきましたが、教授が板書をし始めたのをみて今度は教授に聞こえないように
声を抑えて二人でこそこそと笑いあいました。
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